世の中には、二項対立というものがある。ユニバとディズニーランドしかり、王貞治と長嶋茂雄しかり、iPhoneとAndroidoしかり、どちらも甲乙つけがたいものの中であえて比べて一番を決めたくなるのはもはや人間の性ともいえる部分であろう。
その二項対立の中で
納豆ご飯と納豆卵かけご飯、どちらがうまいのか、
という対立もある。
結論から言うと
納豆ご飯単体のほうが、納豆卵かけご飯より優れている
と俺は判断した。
判断理由について記載していく。
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シンプルに作れ

そもそも、納豆ご飯や納豆卵かけご飯を食べるということはほぼほぼ自炊になるだろうから、今回は自炊で作ることを前提に考えたい。まず、ここで伝えておきたいことがある。それは、自炊はレシピ通り、シンプルに作れってこと。とはいってもも料理を作っていく過程で何かを足したくなる気持ちはすごくわかるんだけど、結局シンプルに作るのが一番うまいって話。というのも俺も何度も何度も自炊中に足してきました。
「これ入れたほうがうまいんちゃうかな」と。
そしてできたものを食べた後、何度も思いました。
「・・・これは、何?」と。
そうやって俺の家から生み出された謎オリジナル料理、数々は枚挙にいとまがありません。
・ ペペロンチーノに大量のネギ
・ざるそばに冷凍エビ
・みそ汁にニンニクとごま油(味噌ラーメンのラーメン抜きと化した)
などなど。
このように、自炊中に色々足して結局意味のわからない料理を作り出してしまったのは、俺だけじゃなくこれを読んでいるあなたにもあるはずだろう。
そしてそれらの謎料理を俺特製や闇鍋みたいな言葉でカモフラージュしてきたんだろう。
悪いことは言わないから、そんなことは今後一切やめよう。自分の感性と舌に正直になろう。
自炊なんて80点でいい

そもそも自炊なんて自分の舌に合う100点満点の料理を作るんじゃなくて、一般的な80点の料理を作れれば十分合格なんだ。
納豆ご飯、むっちゃうまい。栄養もとれる。
なら、納豆ご飯だけで十分じゃないだろうか。
確かに納豆ご飯より味・栄養価で優れている飯はあろうが、そこまでして追い求める価値があるだろうか。いやない。
先程のシンプルに作れ!という俺の主張に対して下のように反論する人もいるだろう。
「一般的な料理が自分の舌に合ってるかわからんやん。普通料理も結局食べるの自分なんやから、自分の舌に合うように調整したいやろ」と。
この反論に対して俺は
「あなたはコックさんか何かですか?」
と問いたい。
高校の国語の授業で唯一覚えていた教科書の台詞がある。
山月記という物語の一説だ。

簡単にセリフのシーンを説明する。
主人公・袁傪(えんさん)の旧友・李徴(りちょう)は虎になってしまった。李徴は袁傪に自らのひどい境遇いついて嘆きつつ、人生のはかなさについてこう述べる。
人間、何事かをなさんと思へば、人生は短く、
何事もなさずしてただ生きんと思へば、人生は長し。
要約すると
なにもせんかったら人生くっそ長いけど、何かするならあっという間やで、という話だ。
山月記によると何か頑張るなら人生はあっという間なんだ。
一度限りの人生、おそらく何かを頑張りたい人が大半だろう。山月記を引用して言いたいことは
料理を作ることが生業なコックなら100点満点の料理を追い求めてることに価値はあるが、
コックではない人が100点満点の料理を追い求めることは本業がおろそかになる可能性に秘めている、と思う。
俺は問いたい。
あなたが頑張ってることはなんですか。
スポーツ、仕事、恋愛、勉強、等々ですか。いいじゃないですか。
なら、それらにエネルギーを割くべきなんじゃないんですか。
納豆卵かけご飯なんて作っている場合ですか。
飯なんて黙って納豆飯すすって済ませとけって話

納豆卵かけご飯はめんどくさい
そもそも納豆卵かけご飯は行程が多すぎるんだ。
通常の納豆ご飯であれば
1.米を準備
2.納豆混ぜる
3.入れる
終わり!

なのに対し納豆卵かけご飯であれば
1.米準備
2.卵混ぜる
3.醤油入れる
4.納豆混ぜる
5.入れる
終わり!
と2個も行程が増えていやがる。

いや、2個の行程だけやん、
と思った人はもっと自分の時間を大切にしてほしい。
山月記を読み返してほしい。
虎になった李朝のセリフをもっとかみしめてほしい。
そもそも、納豆ご飯なんて眠気眼を擦りながら作って食べられるからよいものな気もしている。そんな手軽さが売りの納豆ご飯を作る工程に段取りがひとつ増えるかどうかは重要な問題なんだ。なぜなら、山月記によると(以下略)。
そもそも納豆卵かけご飯が美味しくない
ここまで納豆卵かけご飯の味について言及しなかったので少し言及しておく。ただ、味は食べる人の舌によるものが大きく、何を言っても
おまえの中ではそうなんだろおまえの中ではな
で終わる気がしたので特に言及しなかった。

別に好きなもの食べたらいいと思う。ただ、俺の意見としては、納豆卵かけご飯の味は好きじゃない。
この記事のために納豆卵かけご飯を一週間で7回食べたが
卵かけご飯に納豆が混ざり合うことで、生卵の生臭さが強調されてしまうように感じどうしても受け付けられなかった。
海外で生卵は食中毒リスクが高く食べられないもの、とされているらしいが納豆卵かけご飯を通じて生卵の危険性を再確認するように感じた。

納豆卵かけご飯派は、是非納豆ご飯で満足することを知ってほしい。
そうすることであなたはまた素早く栄養を補給でき時間という資産を確保できる。卵を混ぜる間で得た時間で、人生を納豆のように粘り強く頑張れるかもしれない。
今納豆卵かけご飯を作っている人は今一度、人生について考え直してもいいかもしれない。
あー腹減った。納豆ご飯食おう。
※ちなみに、この記事を書くために一週間納豆卵かけご飯を食い続けたがやっぱりおいしくはなかったです。


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